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魔法をかけられて

[2021.03.22]

ユニフォームに着替えて仕事をスタートするとき、無意識のうちにスイッチが入り、私服でいるときとは違う緊張感が自分の中に宿ることを度々実感します。
ある意味別の自分になって業務に携わっているのですが、患者さんとお話していてよく思うのが「現実とだいぶ違う印象をもたれている?」ということです。
私はコレを勝手に「制服マジック」と呼んでいるのですが、自分の個性がほとんど加味されない制服というものによって生活感が伝わりづらくなり、実像とかけ離れたイメージを抱きやすいのではないか、と推測しています。
先日、長年いらしてくださる90歳超えのベテラン患者さんと診察前に雑談していたときのことです。息子様が感動的な親孝行をしてくれた、というお話からお互いの家族構成に話題が及び、ぜひ我が子たちにも見習ってほしいなぁと私が呟いていると、ウチの息子たちが想定していた年齢よりかなり上であったらしく、とても驚かれました。
問題はそのあとでした。
年齢的にかなりお耳が遠いその患者さんが、付き添いでいらしていたお嫁さんに「あの人、思っていたより相当歳いってるのよねー」と待合室中に聞こえる大きな声でアナウンスしていたのです。
・・・あははは、ダマしていたワケではありませぬ。コレも制服マジックのなせる技。いったい良いのか悪いのか、トホホ。
皆様も、診察前の待ち時間にあれこれ想像してみて下さい。(嘘です、やめてぇぇ)

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