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変身願望

[2021.02.16]

着物が好きで機会があれば袖を通すようにしているのですが、新型コロナウイルスの自粛の影響もあって近頃は全く着ていません。たしなみの一環として着付け教室に通い… などのしおらしい理由ではもちろんなく、高校生のときに高額時給を狙ってバイトをしていた割烹料亭のユニフォームが着物だったため、先輩方から猛特訓を受けて自分で着られるようになったのですが、最初の下心とは裏腹に、いざ着てみると背筋がビシッと伸びて別の自分になったような感覚がなんともいえず心地良いため、以来愛用するようになりました(ある意味コスプレ?)。
中学の頃、華奢でスタイル抜群な体操部の2人の友人と駅ビルへ買い物に出かけたとき、呉服屋さんの前を通った私たちに「羽織ってみない?」と店員さんが声をかけて下さり、三者三様の着物を着付けていただいたときのことです。
私のときだけ「あなたは本当に着付けやすくていいわ」と何度も褒められ、嬉しくてウキャウキャ言いながら帰宅後に母へ報告すると「一番ずん胴ってことなのよ」と言われ、愕然としたことを今でも鮮明に憶えています。
年齢を重ね、忙しさで体重が落ちてしまった今ではあらゆるところに補正用のタオルを忍ばせて着物を着ていますが、なるほど、以前の方がラクに着られていたなぁと複雑な心境です。よし、いっちょ太るか?いや、別の弊害が…
あちらを立てればこちらが立たず。うまくいかないものですね。

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