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壮大な夢

[2021.03.09]

昔々、子どもたちと将来の夢について話していたときのことです。
まだ幼く、現実を知らない我が子たちがどのように答えるのかとても興味深かったので、あくまでもさりげなく、何気なく訊いてみました。
「大きくなったら何になりたい?」
すると4歳の長男は「仮面ライダー!」「お巡りさーん!」といかにも模範解答らしい返事。うんうん、テレビでよく観てるもんね。
ところが3歳の次男が何やらとても難しい顔をして、離れた場所にあったトランポリンの縁に座り、じっと考えること3分。そんなに悩むことだったのかしら?と答えを待ってみると…
「まーちゃんね… 人間になりたい」
しばらく呆気にとられた長男と私。次の瞬間、2人で大爆笑し始めると視界の隅に憮然とした次男の表情が。
「ごめんごめん、あのね、そりゃちょっとおかしいところも色々あるけど、でも多分きっと、おそらく人間だと思うよ。うん。そんな気がする。」
みるみる表情が明るくなる次男。自分を何だと思っていたのだ?
「じゃ、もし今、人間だとしたら、大きくなったら何になりたい?」
またまたトランポリンの縁に座って考えること3分。さも名案を思いついたかのようにテクテク歩いてきて発表したのが「じゃ、まーちゃん、車になるの〜♡」
… せっかく人間になれたのにぃぃぃ。
でもいつか、なれるといいね。(いや良くないだろ)

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