小谷医院

「なんでこんなになったんだろ、生きていたくない」先日、母がそんなことを言い出しました。姉と同居して10年、新型コロナウイルスの影響で在宅が多くなった影響か、お互いの存在がストレスになり、認知症による精神症状が悪化、「きちんとしないと叱られる」と萎縮し、強迫観念、自殺念慮も重なり、目が離せなくなりました。少しでも母の話に耳を傾けようとなるべく実家に行くようにしたところ、気持ちの落ち込みはむしろ姉の方が深刻でした。堰を切ったように悩みや愚痴の連続…もっと早く気付ければここまで二人の関係はよじれなかったかも、そう思えて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。私に何が出来、ふたりが望むことはなんなのか、きちんと話をしながら見極めて、穏やかな毎日が過ごせるように手伝いたいと思います。
認知症患者の援助に関して多くを学んできているのにダメですね。反省です。

誰もが口に出来ない不安や心配を、声に出して言える社会になれるよう、気軽に声を掛け合うことが出来る環境になることを心から願っています。
皆さん、何かあったらひとりで抱えないで、助けて、力を貸して、と伝えて下さい。ささやかなでもお力になれることがあるかと思います。気軽に相談できる、それが町中の診療所の役割のひとつでもあるかなぁ(^^)そんな風に思います。