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便秘症

便秘の定義 「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」

便秘症 便秘による症状が現れ検査や治療が必要とする状態

疫学 有病率 2-28%、20歳~60歳では圧倒的に女性が多く、60歳以降は男性も増加し、80歳以上では男女差がなくなる。

分類 

器質性 狭窄性     大腸がん、クローン病など
非狭窄性 排便回数減少型   巨大結腸
排便困難型 器質性便排出障害 直腸瘤、直腸重積など
機能性 排便回数減少型 大腸通過遅延型 薬剤性に注意
大腸通過正常型 経口摂取不足
排便困難型 大腸通過正常型 硬便による排便困難
機能性便排出障害 腹圧低下、直腸感覚低下

器質性 大腸がんなどで腸管の通りが悪くなった状態

    大腸がんに注意、その他は比較的にめずらしい

機能性 

排便回数減少型

・大腸通過遅延型

 大腸の糞便移送能が低下しているため、排便回数が減少する便秘であり、近位大腸に多量の糞便が貯留するのが特徴である。排便回数も著明に減少し、強い腹部膨満感を訴えることが多い。薬剤性に注意(睡眠薬、向精神薬、抗コリン薬、オピオイド類)

・大腸通過正常型

 大腸の糞便移送能は障害されていないにもかかわらず、排便回数が減少する便秘である。食事摂取量の減少や食物繊維の摂取不足等、適切ではない食事習慣が原因となることが多い。糞便量そのものが少なくなるため排便回数が減少し、糞便の保水力が低下して硬便となるため、さらに排便困難症状も伴う。

排便困難型

・大腸通過正常型

 大腸の糞便移送能は保たれており、排便回数や排便量は減少していないが、直腸内の糞便がスムーズに排出されない便秘である。

・機能性便排出障害

 機能的な障害により、直腸内の糞便を量的にも質的にも十分排出できない便秘である。なかなか排便できない困難感や排便が途中で終わってしまったような残便感等を訴える。骨盤底筋協調運動障害、直腸知覚の低下、直腸収縮運動の減弱ならびに腹圧(怒責力)低下等の機能障害が原因となる排便障害である。

治療

規則正しい食事や睡眠などの生活習慣の改善・確率が規則正しい排便のための基本であり、また便意を感じたら我慢することなく排便を行う、排便習慣も重要である。

食事・栄養指導

大腸通過時間正常型便秘では、食物繊維不足であることが多い。食物繊維が増えると便のボリュームが増えて、同時に腸も刺激され腸蠕動も促されます。

薬物療法

酸化マグネシウムを中心とした非刺激性下剤を毎日内服し、排便がない日にプルゼニドやセンノサイド、アローゼン、ラキソベロンなどの刺激性下剤を頓用します。

その他新しい下剤も多数あります。ご相談ください。

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